自分は安定していたいが、このまま夫が治らないと家計のことや子どもの教育、子どもの結婚のことが心配で仕方がない・・
そこで、あなた(家族や支援者)に工夫と心の整理をお願いすることになります。
まず、金銭的には公的支援がある場合があるので、これを賢く使いましょう。
医療費や、うつ病での休職期間の生活保障については、県や市町村、会社ごとにシステムが異なるので、病院の精神保健福祉士・医療ソーシャルワーカー、あるいは保健所、障害者職業センターの障害者職業カウンセラーに相談してみましょう。
うつで休職するには
金銭的なめどがつけば、あなた自身も少し落ち着けるでしょう。
ご自身のうつ病、子どもの将来などの不安は、できれば第三者に相談して、心を整理することをお勧めします。
最近夫婦の関係がなくなった。浮気をしているのではないかと心配・・
「うつ状態では性欲がなくなるのです。だから心配ありません」という回答が一般的でしょう。
ところがそれほど単純ではないように思います。ここでは二つのケースで当事者の心理を説明しておきましょう。
一つ目は、単なるうつ状態の性欲減退のケースです。
性欲が減退するというだけでなく、うつ状態では日々の生活で精一杯で、疲れきっています。ですから当事者は、そのこと(性生活が無くなったこと)をあまり意識していないこともあります。それどころではないのです。
ところが、相手が求めてきたとき、初めて性欲減退を意識し、それにどう対処すればいいか戸惑うことになります。性行為は心も体も裸になり無防備です。
性欲がなくなったことを「私を愛していない」「浮気をしているのではないか」「そんなに元気がなくなってしまった(性的不能になった、男・女としての魅力低下)」と受けとられるのではないかと恐れます。
責められ自信を失うのではないかという不安が強いのです。疲れ果てているので、議論する元気もありません。
仮に相手の求めに応えられる場合でも、疲れているので豊かなコミュニケーションなどなく、とても淡白になり、相手をがっかりさせてしまうことがあります。それを責められ、それ以降性交渉が無くなったという例もありました。