一目ぼれは、「自分の理想を相手が満たしている」と勝手に期待してしまうところから始まるのですから、必然的に「思っていたのと違っていた。こんな人だとは思わなかった」と、あとでがっかりすることも多いのです。
A子さん(25歳、デザイナー)は一目ぼれから始まった恋を二度経験しているそうですが、相手の実像が見えてくるにつれ、「裏切られたようで、悲しい気持ちになってくる」のだと教えてくれました。
素敵な異性を見ると、「いいなあ」と胸がときめいて、きっとこんな人だろう、つきあえたらこんなふうにしたいなあ、などと空想にふけってしまうのが一目ぼれしやすいタイプ。
一方、一目ぼれしにくいタイプは、「いいなあ」と思ってもそれで終わりで、それ以上の想像はあまりめぐらせないものです。
あなたの今までの恋愛を思い出してみましょう。相手と知り合ってから急激にのめり込んでいくことが多かったでしょうか、それとも、じっくりと時間をかけて好きになっていくことが多かったでしょうか?
前者の「ほれっぽい人」なら、次のエクササイズを行なって、あとで「がっかり」しないようにしましょう。
①ノートの上半分に、あなたが一目ぼれした相手のどこが好きかを書き出してみましょう。
このとき、ほかの誰が見てもそうだと言えるもの(背が高い、二重まぶた、有名大学出身など)と、そうでないもの(「やさしい」というような観念的なこと)に分けて書くのがポイントです。
②今度は、①で書いた相手の好きなところ、中でも、「目に見えないもの」の下にそれぞれの「証拠」を書いてみます。
このエクササイズを行なうことで、あなたが勝手な思い込みをしているかどうかが目に見えるかたちで判断できます。「証拠」があまり見つからなければ、そこがあなたの思い込みが強い部分です。そして、「こんな人だと思わなかった」となる部分でもあります。
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