ひいちゃんが 退院した というので、
次の 日曜日に、お見舞いと、あることを 確かめたくて
出かけて行った。
ぼくは、ばあちゃんに 聞いてみた。
「この家、何年ぐらい 前に 建てられたの」
「ひいばあちゃんが 子供のころだって 聞いているから、・・・
九十年 近くなるんじゃない、そろそろもう傷んでき・・・」
長々、ばあちゃんは 説明してくれていたけど、
ぼくは もう 上の空だった。
柱の 位置も、床の間の 位置も 同じだ。
襖の 柄が 違うけど、張り替えられるし、やっぱりこの家だ。
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